「かかかっ」ってどんな気持ちで鳴いてるの?不思議な猫の声「クラッキング」について
猫を飼っていると可愛らしい仕草や鳴き声にほっこりしますよね。
ヒューペルスタッフは保護猫施設からお迎えした子猫2匹と一緒に暮らしているのですが、つぶらな瞳と愛らしい鳴き声にいつもノックアウトされています。
さて、そんなかわいい猫ですが、時には「にゃー」という鳴き声以外に「かかかかっ」と細かくひげを震わせて鳴くことがあります。
この鳴き声は「クラッキング」と呼ばれる家猫特有の鳴き方です。
この記事ではちょっと不思議な鳴き声であるクラッキングについてご紹介していきます。
クラッキングってどんな鳴き声?
猫の鳴き声というと「ニャーン」「にゃおん」「みゃー」など、思わず真似して返事をしたくなるようなイメージがありますよね。
ただ、このクラッキングは普段の可愛らしい鳴き声のイメージとはちょっと違った不思議な鳴き声です。
ヒューペルファミリーのなつめ君とすみれちゃんも窓の外を眺めながら時折クラッキングをしているのですが、ばっちりとその場をカメラに収めることができました。
この動画を見てみると、口を開けて細かく動かし「かかかかっ」「きゃきゃきゃっ」と効果音のような小さな声で鳴いているのが確認できます。
これがクラッキングという鳴き方になります。猫によっては声は出ずに口もとやひげだけ動く子や「にゃにゃにゃにゃ!」としっかり鳴く子など様々なパターンがあるそうです。
猫と一緒に暮らしていないとなかなか見ることができないクラッキング。
この鳴き方にはいったいどんな意味が込められているのでしょうか?
猫がクラッキングをする時ってどんな時?
ヒューペルファミリーのなつめくんとすみれちゃんは毎朝キャットタワーに上り、窓から外を眺めることが日課です。朝日に照らされたふわふわの猫を横目に朝ご飯を食べる優雅なひと時、そんな中不意に聞こえてくる「かかかかっ」。
優雅に外の景色を眺めていたと思ったら突然聞こえてくる猫のクラッキングに驚く飼い主さんは私の他にもいらっしゃるのではないでしょうか?
クラッキングは猫が窓の外にいる鳥や虫を見つけたときによく見られます。
これは「目の前に獲物がいるのに届かない、捕まえられないっ…」という歯がゆい気持ちの現れなのだそうです。
そのため、窓の外の獲物を見つけたとき以外にも、室内で遊んでいるときにおもちゃやレーザーポインター等が手に届かないところにあるとクラッキングをすることがあります。
人でいう「ハンカチをかむ」といったニュアンスなのかもしれません…。
クラッキングを行う理由はまだ科学的に解明されていませんが、他にも下記のような説が唱えられています。
・獲物を見つけて大興奮し、本能的に鳴き声が漏れてしまっている
・何か見知らぬものを見つけて不安や警戒をしている
・獲物の鳴き声を真似している
人と猫の歴史は長いですがまだまだ分からないことも多い猫の習性、なんともミステリアスですね。
ネコ科の動物はみんなクラッキングするの?
獲物を目の前にして思わず声が漏れ出てしまうクラッキング、実はライオンやトラ等、野生のネコ科動物では見られない鳴き方です。
その理由としては、狩りをしているときにクラッキングをしてしまうと獲物にばれてしまうからです。
では、家猫であればみんなクラッキングをするのでしょうか。
実はこちらもそんなことはありません。
野良猫から家猫となった猫では、野生時代に狩りをしていたという習性からかクラッキングがあまり見られないそうです。また、猫の性格によっては野生の経験がなくてもクラッキングをしない子もいたり、実はしているけれど動きが小さくてしていないように見える子もいるそうです。
今回は猫のちょっと変わった鳴き声「クラッキング」についてご紹介しました。
猫が窓の外を眺めて「かかかかっ」と鳴いている姿を見たときは、きっと獲物を捕まえられなくてやきもきしている状態なので、ストレス発散のためにも遊んであげてみてはいかがでしょうか😊