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暮らしと健康

犬と猫の違い~迎える前に知ってほしいこと~

2008年をピークに犬や猫の飼育頭数は減少し、犬は年々減少傾向、猫は横ばいに推移していましたが、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により新しくペットを迎える人が増えています。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響でペットを新しく家族に迎える人が増えている一方、「思っていたよりも大変」と動物愛護団体などに保護を頼むケースも増加しているようです。
今回は、新しくワンちゃんやネコちゃんを迎えたいけど初めてだから心配……、ワンちゃんと暮らしているけどネコちゃんも可愛くて気になる…
といった方に向けて、ワンちゃんネコちゃんのそれぞれの特徴やライフサイクルの違いなどについてご紹介したいと思います。

犬や猫と人の関わり

最初に少しだけペットと人の歴史についてみていきたいと思います。
ヒューペルのサイトトップページにもあるように、ペットと人の関係は時代と共に変化してゆき、現在はペットは共に暮らしていく家族であるという考え方が浸透してきています。
動物に対する思想は世界的に変化してきていますが、日本ではいつ頃からどのような目的で人と暮らし始めたのでしょうか。

犬は、縄文時代から飼われていたとされていますが、庶民の間で一般的に人と暮らし始めたのは江戸時代中期頃とされています。その目的は、諸外国と同様主に猟犬や番犬としてでした。
一方猫は、平安時代から飼われていたとされていますが、一般的となったのは室町時代頃とされています。そして、諸外国ではネズミ退治の目的が一般的であったのに対し、日本での猫は主に愛玩目的であったとされています。当時は上流階級にしか飼うことができなかったようです。
諸外国や日本の歴史を見てみると、当初は牛や馬といった家畜に対してがメインでしたが、動物に対する思想や扱いの改善のために様々な方が多方面に活動を行っています。その方々の活動が現在の動物愛護や様々な活動につながっているのです。

犬と猫 どんな動物?

まずご存知の方も多いかと思いますが、習性についてです。
犬の祖先はオオカミで、家族の群れで暮らし雑食性の傾向にあります。
一方猫の祖先はリビアヤマネコで、基本的に単独でなわばりをもちほぼ完全な肉食です。
このことから、行動はもちろん必要な栄養素も異なるため、しっかりと犬にはドッグフード、猫にはキャットフードをあげるようにしてくださいね。

次に、視覚(見る)、聴覚(聴く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)の五感についてです。
犬は鼻がよくきく、動物は耳が良いというイメージをもっている方多いかと思いますが、実際はどうでしょうか。
犬も猫も聴覚と嗅覚が良く、それらを活かし足音や匂いで飼い主を判断するというエピソードもありますよね。
犬の嗅覚の感度は人の約100万倍で、五感の中で一番優れています。
想像もできないほど私たちの感覚と差がありますが、香水などを付けて近づくとどのように感じるのか…
犬と触れ合うときにはそういった香りにも気を付けましょう。
猫も嗅覚は非常に発達していますが、五感で一番優れているのは聴覚です。
人が聴きとることのできる音が20,000㎐までであるのに対し、猫は65,000㎐と言われています。
また、犬も猫も共通して視力が弱く、ひげは重要な感覚器となっています。

他にも脚や尾も異なる部分があります。
猫はジャンプや木登りといった垂直的な行動が多く、体はとても柔軟なイメージがありますよね。
犬にそのようなイメージはありませんが、それは鎖骨がないため脚を回したり横に広げたりすることができないためです。そのことを頭に入れて抱っこをするときなどは気を付けてあげてください。
そして、フサフサふりふりしている尻尾、可愛いですよね。
犬と猫にとって尻尾は、運動や防寒、コミュニケーションのための器官です。
犬は、怖かったり緊張したりしているときは足の間に尻尾を挟み、嬉しいときは尻尾をふり…ブンブンとふる尻尾を見るとこちらまで嬉しくなってしまいますよね。
一方猫は、嬉しいときは尻尾をピーンと上に立て、尻尾をバタバタと動かすときはイライラしているときといったように、犬とは異なる感情表現をします。
犬や猫を迎えるときはぜひ調べてみてくださいね。

犬と猫のライフサイクル

ライフサイクルには、新生児期、幼年期、少年期、青年期、成年期、高齢期があり、下表のように犬と猫で少しずつ異なっています。

特徴として、新生児期から幼年期までの期間は犬の方が短いものの、成年期には猫の方が早く入り、高齢期には犬の方が早く入るというライフサイクルになっています。
このライフサイクルに合わせて予防接種や駆虫薬の投与、しつけ、避妊・去勢手術、体調管理などを行っていきます。(高齢期の体調管理についてはコチラの記事)
特に幼年期の狂犬病予防注射や混合ワクチンの接種はしっかりと行うようにしてください。
犬では、狂犬病、犬ジステンパー、犬アデノウイルス1型感染症(犬伝染性肝炎)、犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管支炎)、犬パルボウイルス感染症の5種に対してが推奨ワクチンとなっており、狂犬病予防注射以外は混合ワクチンに含まれています。
この他にも、犬パラインフルエンザ感染症、犬コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症、フィラリア症のワクチンが存在しています。
猫では、猫パルボウイルス感染症、猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎の3種が推奨ワクチンとなっており、混合ワクチンに含まれています。
他に、猫白血病ウイルス(FeLV)感染症、猫クラミジア感染症、猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症のワクチンがありますが、猫コロナウイルス感染症(猫伝染性腹膜炎[FIP])のワクチンは日本にはまだありません。
しっかりとワクチンを接種することで、元気に過ごすことができ病院にかかる費用も抑えることができるので、しっかりと予防をしてあげてください。
また、犬や猫は1度の妊娠で5~10匹の赤ちゃんが出産します。
沢山のペットを育てることができないという場合は、青年期以降に避妊・去勢手術を考えてみてくださいね。

犬や猫と暮らす

犬も猫も健康に過ごすためには、運動、予防接種、落ち着ける環境づくり、ブラッシング、爪切り、歯磨きといったことが必要になります。
犬では散歩が重要ですが、大きさによって運動量が異なってきますので迎える際には運動量についても視野に入れて考えてくださいね。
猫は先程も挙げた通り垂直的な行動が多く、また太陽光に十分あたることでビタミンDが生合成されて骨が丈夫になりますので、日当たりが良く眺めの良い場所にキャットタワーを置いてあげてください。

犬と暮らすのか、猫と暮らすのか、またはどちらも迎えるのか…
今回すべてをお伝えすることはできませんでしたが、犬と猫それぞれライフスタイルに特徴があり、用意するものやかかる費用も異なれば、自分の生活も変化します。
迎え入れる際は、そういった特徴と自分の生活を照らし合わせ、これから共に暮らす家族として無理なく最後まで一緒に過ごすことができるかをよく考えて選択してくださいね。
また人と同じように個性もあるので、ペットショップの方や保護されている方とよく話を聞くことも大切になります。
動物と暮らすということは大変なことも多くありますが、癒しや楽しい思い出をたくさんくれるかけがえのない存在です。
私たちヒューペルは、皆さまとワンちゃんネコちゃんができるだけ長く健康に楽しく暮らせるよう、今後も様々な情報や商品を届けていきます。

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