米国のペット展示会【Global Pet Expo2023】へ参加してきました!
日本ではペットフードやグッズ、サービスの紹介など、ペット業界に関する幅広い交流の場として『インターペット』や『ペット博』などが開催されていますが、そのような展示会は世界各国でも開かれています。
今回は、米国で開催された『Global Pet Expo2023』に参加したので、当日の様子や日本と米国の違いについてご紹介します🗽
Global Pet Expoとは
Global Pet Expoとは、APPA(米国ペット用品協会)とPIDA(ペット産業流通協会)が主催するペット関連企業関係者向けの展示会です。
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APPA(American Pet Products Association)
米国のペット用品業界の発展を目的として、1958年に設立された非営利の業界団体。1,000以上のペット用品メーカーや輸入業者、家畜向け用品のサプライヤーを代表している。
PIDA(Pet Industry Distributors Association)
ペット産業の発展と企業を代表する様々なプログラム活動を行うことを目的として、1968年に設立された非営利の業界団体。PIDAの会員には、ペット用品の小売業者、卸売業者、製造業者、サプライヤーが加盟している。
会場は、フロリダ州オーランドにあるオレンジカウンティ・コンベンションセンターという場所で毎年3月に開催されています。
対象動物は、犬猫・小動物・鳥・爬虫類・魚・馬と幅広く、フードやグッズなどの製品からサービスに至るまで、1,000を超える企業によるブース出展が行われていました。
また、Global Pet Expoは新製品を発表する場としても知られており、特設されたコーナーでは1,000以上の新製品が紹介されていました。
日本と米国の違い
認証マークの種類
ペット先進国といわれている米国では、ペットフードやサプリメントの製造に関して国や州による法令が定められていますが、その他にも製品の品質や安全性などを表すものとして、民間の業界団体による認証マークがあります。
代表的なものでは、ペット用サプリメントの品質に関する『NASC』があります。
NASCとは、National Animal Supplement council(全米動物サプリメント協議会)の略で、米国のコンパニオンアニマルと馬の健康を守ることを目的として、2001年に設立された非営利の業界団体です。
原材料の製造基準やラベルの表示など、製品の品質保証に関するガイドラインを定めており、会員にはサプリメント販売会社や原料会社、流通業者、小売業者、獣医師などが含まれています(2023年時点で約300社が加盟)。
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NASCをはじめ、業界団体による認証マークの取得は任意ではありますが、取得している企業ではブースのパネルやパッケージにマークを記載するなど、製品のアピールポイントの1つになっているようです。
【認証マークをブースに記載している企業】
犬種の違い
米国では大型犬の飼育頭数が多い影響からなのか、おやつやグッズ用品のサイズが日本で販売されている製品より大きく、また小型犬より大型犬に向けた製品が多い印象を受けました。
【表.米国と日本の人気犬種ランキング2022】1),2)
【左:大型犬用のおもちゃ、右:大型犬用のおやつ】
日本ではあまり見かけない?ペットグッズ
サプリメントとは異なりますが、ベーコンなど風味の付いたペット用のシャボン玉や、アイスクリームカップ内にフリーズドライの固形が入っており、そこに水を加えて凍らせるとアイスクリームが完成する製品など、日本ではあまり見かけない面白いペットグッズも多くありました。
【左:シャボン玉おやつ、右:犬用アイクリーム】
最後に
今回は、新製品検討の準備として米国の展示会に参加した上で感じた、米国と日本の違いについてご紹介しました。
展示会で様々な国の企業の方々とお話するなかで、現地でしか感じることのできないペットサプリメントへの品質や安全性に対する考え方などを学ぶことができ、大変勉強になりました。
海外の様々な商品を取り揃えていくシリーズ『HuPele Select』では、ワンちゃんネコちゃんと皆様の笑顔を支えられるよう、海外製品だからこその新規性や品質、実績を持った商品を選りすぐり、お届けしてまいります。
今後も、米国をはじめとする海外のペット情報についてお伝えしていきますので、引き続きヒューペルをどうぞよろしくお願いします!
<参考文献>
1.American Kennel Club. The most popular dog breeds of 2022
2.ジャパンケネルクラブ. 犬種別犬籍登録頭数2022