犬猫とのコミュニケーションpart2
はじめに
今回はpart1に引き続き、ペットとのコミュニケーションに関して、更に絆を深める関わり方やその際の注意点についてご紹介いたします。
Part1はこちら→「犬猫とのコミュニケーション」
楽しい時間の共有
ペットと絆を深める方法は様々に存在します。撫でることや声掛けをすることは勿論ですが、近年はペットの家族化により、旅行やカフェでの休憩など、飼い主さんと一緒に過ごせる機会も増えてきました。
色々なことを通じて楽しい時間を共有し、絆を深めていきましょう。
おもちゃ
ペットとのコミュニケーションの取り方として代表的なものがおもちゃです。おもちゃで遊ぶことで、飼い主さんとの関係が深まるだけでなく、ペットのストレス発散にも繋がります。ペットによっておもちゃの好みがありますので、様々な種類を取り揃えてあげましょう。
また、おもちゃはいらなくなった衣類やトイレットペーパーの芯などを使って手作りすることもできます。ぜひペットに合ったおもちゃを探してみてください。
トイレットペーパーの芯を使った知育おもちゃ
芯の中におやつを入れて転がして遊びます。少し大きなおやつを入れると難易度があがり、時間をかけて遊ぶことができます。
散歩
お散歩は運動不足やストレスを解消し、社会性を学ぶことができる重要な習慣です。また、ペット達にとっても、飼い主さんとお散歩へ行けることはとても楽しいものです。しかし、楽しそうだからといって、ペット達に散歩の主導権を握らせないことが重要です。
飼い主さんがしっかりと制御し、他の人や他のペット、動物に迷惑をかけないように、マナーを守ってお散歩しましょう。
社会化については別の記事にも記載しています。ぜひご覧ください→「ペットのしつけや社会化」
室内飼いのネコちゃんの場合は、お外が苦手な子もいますので、お家のネコちゃんの特性をよく見てお散歩をさせるか判断をしましょう。
お散歩に必要なグッズの一例
☑首輪またはハーネス、リード
使用前にペットの体格に合っているか確認しましょう
☑トイレ用品
うんち袋やおしっこを流す用のお水も持参しましょう
☑おもちゃやおやつ
ペットが興奮した時などに気をそらせる物を用意しておきましょう
☑飲み水
暑い夏場だけでなく、涼しい時期にも忘れないようにしましょう
☑迷子札
万が一に備え、連絡先などを記した迷子札を首輪につけるようにしておきましょう
ドッグラン
ドッグランとは、リード無しでワンちゃんを自由に遊ばせることができる施設です。
近年、日本において様々なドックランが増えてきており、高速道路のサービスエリアやレジャー施設、大型の公園等色々な場所でみることできます。
ドックランはワンちゃんを遊ばせるだけでなく、飼い主さん同士、ワンちゃん同士の交流の場という役割も担っています。しかし、本来の目的はワンちゃんを安全に遊ばせるための施設です。交流のためといってワンちゃんを放置しすぎることのないように、飼い主さんは常にワンちゃんを制御できる距離で見守ってなければいけません。
最低限のルールを守って楽しく利用しましょう。
ドックラン利用のルール
☑発情中の女の子は利用を避けましょう
☑攻撃的、他の動物に危害を加える可能性のあるワンちゃんは利用を避けましょう
☑利用する1年以内に予防接種を受けましょう
☑ワンちゃんから目を離さないようにしましょう
☑糞尿は飼い主さんが責任を持って処理しましょう
ペットイベント
現在、全国でペットのためのイベントが開催されています。ペットが飼い主さんとコンテンツを楽しむだけでなく、新発売の商品をいち早く試したり、ペットに関する様々なことが学べるセミナーに参加したりもできます。
ペットイベントにはペットが参加できる「ペット参加体験型」と飼い主さんやペットビジネスに関係のある人のみが参加できる「ペット非参加型」があります。参加する前には、どちらのスタイルであるか、確認してから参加をしましょう。
ぜひ目的に合ったイベントを探して参加してみてください。
私たちヒューペルも第13回インターペット東京(2024年)に出展予定ですので、会場でお会いできたら嬉しいです。
【インターペット東京2022のヒューペルブース】
旅行
ペットを旅行へ連れて行く際には、安全・健康を第一に考える必要があります。
近年は、ペットと一緒に楽しめる宿泊施設が増えてきました。飼い主さんと共に過ごせるとはいっても、やはり移動や慣れない場所のストレスから体調を崩す子や攻撃的になってしまう子もいます。対策として、普段から使っているクッションや食べ物を持参して少しでもストレスを減らしてあげましょう。
また、旅行する際の移動手段にも注意が必要です。特に公共交通機関を利用する場合は、他の利用者に迷惑をかけないよう配慮しましょう。
移動の際の注意点
☑車
車で最も多いトラブルが、熱中症です。夏に起こるイメージがありますが、冬にも発生する可能性がある病気です。
短時間だからといって、ペットを車内に置いていくのは避けましょう。また、車からの飛び出しによる事故もよく発生します。
対策として、キャリーバッグに入れてあげるなど、ある程度行動の制御ができるようにしましょう。
☑電車・バス
電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合、基本的には手回り品扱いとなるため、ペットの全身が収納できるケースに入ってもらう必要があります。
大きさや重さ、個数など会社ごとの規定がある場合もありますので事前によく確認しましょう。
☑飛行機
飛行機では一部のプランを除き、基本的には座席へのペットの同行はできません。ケージやクレートに入れた状態で貨物室での移動となります。貨物室は温度調整がなされた環境ではありますが、途中で様子を見ることはできません。
特に短頭種は気圧や温度変化の影響を受けやすく、体調を崩す可能性があるので注意しましょう。
最後に
ペットは飼い主さんとコミュニケーションを取ることで、絆が深まり、安心して暮らせるようになります。これからもご家庭のペットに合ったコミュニケーションの取り方を見つけ、より良いパートナーを目指していきましょう。
飼い主さんとペットの絆を深めるため、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
参考文献
・東海林克彦 .犬と猫との暮らしの教科書 .公益社団法人日本愛玩動物協会 ,2019
・東海林克彦 .愛玩動物飼養管理士<2級 第1巻> 2021年度<第41期> .公益社団法人日本愛玩動物協会 ,2021
・東海林克彦 .愛玩動物飼養管理士<2級 第2巻> 2021年度<第41期> .公益社団法人日本愛玩動物協会 ,2021
・山根義久 .改定版イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科 .パイインターナショナル,2012